ぴょんたちゃん- 風船便り

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風船便り 41


ぴょんたちゃん


こんにちは。
現場が続いてお店にいられる時間があまりなく
なかなかブログを書く時間が作れませんでした。

今日は皆さんに読んで頂きたい、素敵なお母様と娘さんの
エピソードがありましたのでご紹介したいと思います。

それは
お散歩ができるピンクのうさぎさん風船の在庫はないかという
一通のお問い合わせメールから始まりました。

お問い合わせは
どちらかのイベントで、お散歩うさぎさん風船を購入した
4歳の娘さんが誤って風船を飛ばしてしまい、泣いているので
同じ形のウサギさん風船を探しているというお母様からでした。

ウサギさんのように目を赤くして
明日風船を探しに行きたいという娘さんに
お母様は飛んで行ってしまった風船は戻ってこないと
一生懸命説明されたそうですが、
まだまだ小さい娘さんには理解するのが
難しかったのかもしれません。

再度買って与えるという行為を
だいぶ悩んだというお母様ですが
ぴょんたちゃんとお名前をつけたウサギさん風船を恋しがる娘さんの為に
ネットを検索して当店にお問い合わせくださったのだそうです。

幸い当店にそのウサギさん風船はいました!

お買い上げ頂きウサギちゃんをお届けするまでの
数通のメールのやり取りの中で、
お母様の娘さんに対する気持ちを伺い、
お母様とぴょんたちゃんと再会する娘さんの為に
何かできいないか…と考えていました。

一生懸命考えたのですが、
サプライズな演出は思いつかず、
それでも何かせめて…と、
娘さんが箱を開けたときに目につくように
「ただいま」とひらがなで書いたメッセージを入れて
「ぴょんたちゃん、今度はどこへも行かないでくれよ!」と願って
送付する段ボールのフタを閉めました。

そしてお母様にメールを打ちました。

風船は風が嫌いなんです。
飛ばされてしまうから。
せっかくお友達になれたのに、
風に邪魔されてしまうから。

風船はお部屋の中で遊ぶのが好きなんです。
静かなお部屋の中ならお友達の横で
フワフワ浮かんで一緒に遊んでいられるから。

だから大事にしてね。
風船だからあまり長く一緒に居るのは難しいけど、
一緒に居られる間はいっぱいお部屋の中で仲良くしてね。

飛んでいったピンクうさぎが、
さっき当店にそんな事を伝えてきました。
と書いて。


後日、娘さんはぴょんたちゃんと再会することができ、
お母様からメールを頂きました。



娘に「ぴょんたちゃん、どうやって帰ってきたの?」と聞かれたので、
「ぴょんたちゃん、風船屋さんのところに行ってたみたい。
だから風船屋さんが送ってくれたの」と話しました。
先日メールをいただいた内容(風が嫌いだと言うこと)を話したら
「もう、お外には連れて行かない。大事にするからね。」と
抱きしめていましたよ!
ぴょんたちゃん、帰って来て良かったね。
嬉しいね。と話しかけたら・・
ニコニコするかと思いきや、
目頭を押さえて泣いていました。
4歳児が嬉し泣きすると思わなかったので、
娘の成長を嬉しく思いました。
その後も、「ぴょんたちゃんにおやつあげるの」
と、ままごとのプリンやケーキを出し、ダイニングの椅子に座らせて
一緒にご飯を食べ、夜も一緒に寝ていました。

私も小さい頃、風船を買ってもらってすごく嬉しくて・・
部屋の中で紐を引っ張って下ろしたり、
フワフワ浮きあがるのが楽しくて
ずっと遊んでいた記憶があります。
時間が経ってヘリウムが減って
上がらなくなったら寂しくて・・コッソリ泣いていました。

娘に「探してぇ!」と泣かれた時は、
自分のことを思い出して私も辛くて・・。
「せっかくお友達になれたのに、辛かったね。」と、
ぎゅっと抱きしめることしかできなくて。
娘は寂しい気持ちと、どうしたらいいか分からない
(どこに悲しい気持ちを持っていったらいいか分からない
)気持ちで泣いてばかりで・・。

飛ばしてしまった日は、
「お弁当持って、ぴょんたちゃんを自転車に乗せて、
土手に連れて行ってあげるの!」
と大張りきりだった娘。
そんな嬉しい、楽しい気持ちもつかの間、飛んでしまって・・
相当悲しかったんだなぁと思いました。

何でも買い与えるのはちょっと・・と思って買うのを迷ったのですが、
悪いことばかりではないなと今回思いました。

たったひとつの風船。
でも、娘にとっては宝物。
娘の笑顔と成長が私にとって宝物。
素敵な出会いに感謝します。




素敵な出会いを頂いたのは僕たちの方です。
娘さんの優しい気持ち、かわいい子供心に
僕は言葉で表すことが難しい、
ほんわかした優しい気持ちになり嬉しくなりました。

でも、素敵なのはご自身の幼いころの風船との思い出を
今も大事に心の中に残してあげているお母様です。
お子さんが風船を飛ばしてしまったことを頭ごなしに怒るお母さんも
居るであろう中で、
娘さんの風船への思い入れをきちんと受け止めて
ぴょんたちゃんと娘さんが再会できるように風船を探す
お母様の優しいお気持ちが素敵だと思いました。

そんなお母様の娘さんだから、
ぴょんたちゃんに優しい気持ちを持てたのだと思います。
ぴょんたちゃんはいつかはしぼんでしまうかもしれません。
でも、お母様ならきっと上手に娘さんと二人で
ぴょんたちゃんを見送ることができると思います。

どうぞその時は、娘さんをぎゅーーっと抱きしめて、
「ぴょんたちゃんがいっぱい、いっぱい、いっぱいありがとうって言ってたよ!」と
ぴょんたちゃんから娘さんへの伝言を伝えてあげてください。

きっと娘さんはお母様のような優しい大人に
なってくれると思います。

僕達風船屋にとっては風船は販売アイテムのひとつです。
ですが、風船屋が風船にヘリウムガスという命を吹き込んで
ぴょんたちゃんとして娘さんの元へ行けたこと、
他にもたくさん同じようなエピソードを持つ方の元へ
風船をお届けできることを嬉しく思います。

ご注文いただいた風船にガスを入れる、
箱に入れる、宅急便に出す…という
単純作業にならないように気持ちを引き締めようと思いました。
お届けするひとつひとつの風船が皆さんに笑顔と
素敵な思い出作りのアイテムになりますように…
皆さんの心の中のアルバムに
僕たちの送る風船が
隅っこでもいいので写っていますように…

忙しくてヘトヘトになっても、
こういうエピソードを伺えると「よし!明日も頑張ろう!」と思えます。
風船屋さんでよかったな…と思える瞬間でもあります。

本当に本当に素敵なエピソードを
ありがとうございました。


※お願いをして写真を送っていただいたのですが、今回はお顔を伏せさせていただきました。
 とっても可愛い最高の笑顔は個人的に楽しませていただきます(笑)。

 


2011年11月9日



 

 




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