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バルーン・ウェディングの舞台裏
ブライダルでバルーンをご利用いただくことはとても多く、装飾として、演出として、その他にもお二人のアイディアで色々なご使用方法があります。
ここではその舞台裏を少しご紹介いたしますが、あまり現実的なお話をし過ぎないようにいたしますね。
本来お二人は裏方の事など必要以上に知る事はないと思いますので。
ウェディングの場合、装飾にしても演出にしても当日会場に入って膨らまし始めるのがほとんどです。
ゴム風船をヘリウムガスで浮かばせて使用する事が多いため、前日に準備しては萎んでしまうからで、
まれに大掛かりな装飾の場合は前日の夜、会場が空いてから準備をすることもあります。
まず披露宴開始時間と制作内容から逆算して会場に入る時間を決めます。
駐車場からボンベや機材、仕込み済みのバルーンなどをサンタクロース顔負けなほど抱えて会場まで搬入。
会場によっては搬入口で降ろした後、車を別の駐車場に回さなければならない場合もありますので、そんな事をしていると搬入は以外と時間がかかったりします。
ウェディングで一番大変なのは、どんでんの場合です。
前の披露宴が長引いて会場セットの時間が短くなったときには、サービスの方々同様に僕らもバタバタになります。
準備時間をどの位に設定するかはそのホテル様によって違いますが、一般的には1時間半くらいだと思いますが、1時間の場合もあります。
その時間からさらに前披露宴が長引き、過去には20分どんでんとなってしまった事もありました。
当然それから膨らまし始めては絶対に間に合いません。
そういうときには会場裏のスペースをお借りして準備を進め、会場が開いたと同時に運び込みます。
ですが、裏にそんな広いスペースを持っている会場様は稀で、大概は非常階段やわずかな場所を見つけてお借りして作業を行います。
バルーンスパークのような演出の場合、膨らまし始める時間も計算します。
お二人が浮かんでいる風船をスパークすると中から小さなハートが何個も降ってくる演出のとき、外側のバルーンにはヘリウムガスを入れ、中から降ってくるバルーンは空気で膨らませるのですが、ヘリウムを入れて置いておくと、中の空気で膨らませたバルーンの中にヘリウムガスが入っていき、だんだん大きくなっていくんです。
ちょっと面白いですよね。
それが入り過ぎると中のバルーンは最悪は割れてしまいますし、割れなくてもヘリウムの量が増え過ぎると落ちてこずに浮かんでしまうのです。
逆に考えると、ある程度ヘリウムを吸わせておくとポトリと落ちるのではなく、フワ〜と漂うように落ちてくる訳です。その理想的なポイントを狙いたいのですが、一歩間違えると浮かんでしまったり割れてしまう。
それは最悪な結果となるため、安全範囲内で可能な限りゆっくり降るように数え切れないほどデータを取ってきました。
それでも諸条件(室温やバルーンの個体差など)によって絶対に同じにはなりません。
現在当店では膨らませるバルーンのサイズと本番の瞬間から逆算して3時間半前(種類によっては4時間前)に膨らまし始めるようにしています。
お二人にとっては一生に一度の瞬間。
最高の形でバルーンをお届けできるよう、現在もデータを取りながら毎回ベストを目指して準備しています。
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